精子の運動率が不妊の原因になる理由とは

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不妊の原因というのは、男性側にある場合があります。その場合、いろいろな原因が考えられますがその中でも精子の運動率が関係していることがあります。今回は精子の運動率が不妊の原因になっている理由についてご紹介します。


精子の運動率が不妊の原因になる理由とは


精子の運動率とは
精液の中の精子がどれだけ運動しているかという数値を精子の運動率といいます。妊娠に必要な最低運動率は32%といわれていますが、年齢によって最低運動率は違います。精子運動率がこれを下回ると自然妊娠が難しいといわれますが、またこれ以上でも妊娠できるわけではないので必ずしも運動率がすべてというわけではありません。


運動率の目安
WHOの基準では肉眼で測る方法と機械で測る方法があります。正常な精子の状態は直進しながら運動する精子の数が32%以上、運動率は40%以上とされています。基準はありますが、病院によって捉え方が違うのであくまでも目安です。


精子の劣化とは
年齢が高くなるにつれ、精子も老化し、劣化します。運動率が下がるだけでなく、数の減少、奇形精子割合の増加などがあります。35歳を過ぎると老化が始まるといわれていますが、生活習慣などによる個人差もあります。


精子の運動率低下の原因
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原因を特定することは難しく、原因不明とされることがほとんどですが、考えられる原因はいくつかあります。

先天的な原因
小さい頃や大人になってからおたふく風邪や前立腺炎などによる精巣炎、精索静脈瘤、高熱が原因で精子に影響を与えたと考えられます。

生活習慣
たばこやお酒の量、不規則な生活、下半身の冷え、偏った食生活などの生活習慣が影響を与えている場合があります。


精子の運動率が関係する病気

乏精子
精液検査で精子の数が1ml中1500万を下回る状態を乏精子症といいます。精子運動率や直進率、高速で動く率など総合的に判断し、自然妊娠するためには1ml中4000万以上が必要といわれています。この病気の原因は様々で特定が難しいのが現状です。

精子無力症
精液検査で直進率が40%未満の場合の状態を精子無力症といいます。乏精子症と併発していることが多いのが特徴で、原因は何らかの理由で精子製造機能が低下していると考えられています。

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精子の運動率をよくする為には
医学・化学的に確実に運動率を上げる治療法はないのが現状です。薬など直接働きかけるものもないのですが、食事法などによって運動率を少しでも上げようという考え方はあるようです。

精子の運動率を高める食物
運動率を活発にし、機能向上を期待する食物は亜鉛やセレン、マンガンを多く含む食品です。

亜鉛を多く含む食品・・・レバー、牡蠣、ココア、そば、小魚、コンビーフ、しいたけ、卵(卵黄)、抹茶、
セレンを多く含む食品・・・青のり、ワカサギ、あさり、寒天、しらす
マンガンを多く含む食品・・・ラッカセイ、納豆、松の実、干し柿

精子の質を高める食物
活性酸素は身体を老化させるので精子の質が低下するという考えがあります。この活性酸素を取り除くビタミンEを多く摂取することで精子の質の向上を期待します。

ビタミンEを多く含む食品・・・アボカド、アーモンド、ホウレンソウ、かぼちゃ、さんま、うなぎ、たらこ、かつお、玄米、胚芽米

バランスの良い食事
暴飲暴食、またはまったく食べないなどの食の乱れを改善し、バランスよく食事するようにします。添加物や人工調味料を避け、栄養バランスを意識します。

禁欲しすぎない
精子をためすぎると精子が老化します。定期的に射精することで運動率向上を狙えます。古い精子を出さないと新しい精子は作られないので、いつまでも古い精子をとどめておくことはお勧めしません。

温めすぎない
精子が最も効率よく作られるという温度は34~35℃と体温よりも低いので、長風呂やサウナなどであまり温めすぎないことがよいとも言われています。かといって冷やせばいいというわけでもありません。

ストレスをなくす
精神的なものが影響することもあります。極度な過労やストレスにより精子に悪影響を及ぼすこともあります。不妊のことでも過度にプレッシャーがかかるとますます悪化します。日頃からリラックスを心がけましょう。

下着
きついパンツやズボンで下半身を圧迫しすぎると血液の循環が悪くなるので精子の発育に影響します。ゆったりとした服を着用しましょう。

適度な運動
適度な運動は血液に酸素がいきわたり循環がよくなります。ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れましょう。過度な運動は逆効果になるのでおススメしません。

禁煙・禁酒
精子に悪影響と考えられるものはとにかく避けましょう。大量のカフェインなども控えるようにしましょう。

その他
睡眠不足、バイクや自転車、電磁波、薬など、精子に悪影響の出る恐れのあるものは避けましょう。


検査のススメ
精液検査を一度し精子運動率などの異常が分かっても、その時だけ何らかの影響で異常がある場合もあるので、決めつけてしまわずに後日健康状態を整えて検査してみることも大切です。

単発的な影響
病気、たばこ、お酒、薬服用、ストレス、睡眠不足、検査での緊張・不安などの精神的な影響など。

まとめ

精子の運動率が不妊の原因になる理由
精子の運動率とは
運動率の目安
精子の劣化とは
精子の運動率低下の原因
精子の運動率が関係する病気
精子の運動率をよくする為には
検査のススメ