破水したらするべき5つのチェックとは

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破水という言葉だけを見ると、なんだか不安になってしまいますね。どういうものだろう、それは赤ちゃんの生命にかかわってしまう事なのだろうか。ある日突然起こってしまうという、破水。その時になっても冷静に行動できるように、あらかじめ破水について知っておくことが大切です。それでは順番に説明していきます。


破水したらするべき5つのチェックとは


破水ってどういう状態ですか?
お腹の中の赤ちゃんは、羊水の中に守られている状態です。その羊水は、卵膜という膜につつまれているのですが、それが破れて羊水が出てくることを『破水』と言います。多くの出産において、陣痛で子宮口が開いてから破水するのですが、陣痛より先に破水から始まる出産も何割かあります。これを『前期破水』と言います。

大半の出産が、おしるしの後に、この前期破水か陣痛から始まります。痛みがじわじわと高まる陣痛とは異なり、破水はいきなり始まるために慌てふためく妊婦さんも多いのですが、落ち着いてください。破水から始まる出産も、冷静に対処さえできれば、恐れることはないのです。


破水はなぜ起こるのでしょう
膣がなんらかの感染をしている場合、炎症を起こして卵膜が弱くなるために破水することが、原因としてもっとも多いです。その他、大きなものを持ったりしてお腹に刺激を与えた場合、羊水が多すぎる場合、双子などの多胎妊娠、子宮頸管が弱い、性交などがあります。

37週目以降、正産期に入ってからは、特に原因が無く破水することもあります。それは、出産の時が来た、ということです。


高位破水とは何でしょうか
破水とは、通常の破水と高位破水の二種類があります。卵膜の下の方が破れた場合は一気に羊水が流れ出すのですが、上の方が破れた場合、羊水の出方が少しずつになることがあります。これが『高位破水』です。立ち上がった際や、くしゃみをした際にじょろっと出る程度だったり、無意識に下着が汚れる程度の出方だったりするので、尿漏れに似ています。

尿漏れと見分けるポイント…
・臭いをかぐ……尿はアンモニア臭があります。羊水の場合は、無臭もしくは生臭い匂いがします
・色の違い……尿は無色か薄い黄色、羊水も無色ですが、血が混じっていることがあるので、その場合淡いピンクになります。
・自分で止められるか……尿は、肛門に力を入れることで、トイレに座っても自分の意志で止めることができますが、羊水は止めることができません。生理中の出血と同じ感じでちょろちょろと出続けます。

以上のポイントを確認して、それでも心配な場合は産婦人科さんへ急ぎましょう。


破水したら、すぐに産院へ

・赤ちゃんに感染の危険があります。
破水する、ということは、卵膜で隔てられていた赤ちゃんの世界とこちらの世界がつながることを意味します。赤ちゃんの世界は無菌状態なのですが、こちらの世界はそうではありません。破水することで赤ちゃんがいろんな菌に感染する危険が出てきます。

急いで産院に連絡をし、向かってください。特に大量の羊水が一度に出た場合は急ぎましょう。移動中も羊水が流れ出すことがあるので、大き目のナプキンをつけ、さらに腰の周りにタオルを当ててください。


破水時の移動方法
自分ではあまり動かないように、タクシーか、家族の運転する車で向かいましょう。車の中を汚さないためには、ピクニックシートが役に立ちます。
タクシーを呼ぶ場合は、あらかじめ破水したことを告げてください。そうでなければ、呼んだはいいものの、破水した妊婦さんを乗せることはできない、と言われることがあります。

出産時に急いで運んでもらえるかどうか、前もってご近所のタクシー会社を調べておくといいですね。タクシー会社の電話番号は、わかりやすいところに張り出しておきましょう。あらかじめ自分の名前、住所、出産予定場所、出産予定日を登録しておくことで、優先的にタクシーを回してくれるサービスを行っているタクシー会社も増えてきましたので、ご近所にあるようでしたら事前に登録しておくことをお勧めします。


破水から始まる出産の流れ
37週目以降の破水と、それ以前の破水では、対処の方法が異なります。ほとんどの赤ちゃんが、いつ産まれてもいい状態になっています。一日以内に陣痛が始まることが多いです。産院では、赤ちゃんが感染しないように抗生物質などを処置し、陣痛を待ちますが、一日以内に始まらなかった場合は陣痛を促進する処置がとられます。


36週目以前の破水
赤ちゃんが育ち切っているか、未熟な状態かで判断をします。育ち切っている場合は37週目以降と同じ処置を行います。未熟な場合は、感染を予防する処置を行ったうえで、陣痛を抑える薬が投与されます。

お母さんは入院しながら赤ちゃんの成熟を待ちます。新生児集中治療室(NICU)の設備が整っている産院では、感染症の危険を避けるために出産を早める可能性もありますが、これも赤ちゃんの成長次第で異なります。


 

破水しても赤ちゃんは大丈夫?
破水したことが、直接赤ちゃんの生命にかかわる事はありません。陣痛から始まったお産であっても、出産の過程の中で破水は起こるものなのです。
ただ、すでに書いたように、それまで守ってくれていた世界から出てしまったことで、感染症にかかる危険が発生するのです。

また、頭が下にある場合は敗れた穴が赤ちゃんの頭でふさがって落ち着くこともあるのですが、逆子の場合は、穴から羊水がどんどん出たり、へその緒が出てしまったりします。なので、すぐに産院へ向かい、処置を受ける必要があります。その後は安静にして、気持ちを落ち着けて陣痛を迎えましょう。

まとめ
破水と言うものについて、イメージを持つことができたでしょうか。赤ちゃんがお腹の中で育った後なら、落ち着いて対処さえすれば問題のある事ではありません。まだ未熟な状態であっても、感染症を予防して安静にしていたり、NICUに入れることで赤ちゃんを守ることができます。

もしもの時のために、イメージトレーニングをしておきましょうね。