妊婦のお腹の張りって大丈夫?

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妊娠中、よく耳にする「お腹が張る」という言葉。一概に張ると言っても妊婦さん1人1人違個人差があります。パンパンに張って押してもお腹がへこまないくらい硬かったり、キューっと突っ張るような感覚だったりと色々あります。妊娠中はいつでもお腹の赤ちゃんと対話するようにお腹の張りの様子をチェックしてあげましょう。

妊婦のお腹の張りって大丈夫?

その張りの中には、大丈夫な張りとすぐに診察しなければいけない危険な張りがあります。しかしお腹が張らないという状態が普通ですので、お腹が張るということはお腹の赤ちゃんからの何らかのサインです。自己判断は禁物です。不安があれば次回の診察を待たずにすぐに病院へ行くことをお勧めします。こないだ診察したばかりなのにまた行くのは嫌だなという人も安心を貰いに行くくらいのつもりで、勇気を持って医師に診てもらいましょう。


時期別に見るお腹の張り
お腹の張りの原因は妊娠の時期ごとでも違いがあります。時期別に見ていきましょう。

①  妊娠初期のお腹の張り

妊娠初期は0~15週までをさします。この時期のお腹の張りは、「張る」というよりは軽い生理痛に似たような痛みだったり下腹部に違和感のような感じだったりします。便秘がちの人も初期の場合は区別がつきにくかったりします。妊娠初期の子宮の張りは、これから赤ちゃんが育つ準備に入ったしるしで、子宮への血流量が増えて子宮の筋肉が伸びたりして、子宮が少しずつ大きくなり始めるために起こります。

全く感じない人もいますが、ずっと立ちっぱなしだったり、仕事をしていたりする人は張りを感じやすい傾向にあります。また、重いものを持ち上げたりするようなお腹に力を入れる動作をしたときなどに感じたりします。少し横になって休んで5分くらいしたらおさまってきたという場合はあまり心配の必要はありません。


以下の場合は切迫流産の可能性もありますので、すぐに診察を受けましょう。

・横になって体を休めていても一向に張りが治まらない。
・便秘のときとはちょっと違う感じの下腹部の違和感や張り。
・出血を伴うお腹の張り。12週未満の場合の出血は珍しくありませんが張りを伴う場合は要注意です。
・おりものの色又は匂いがいつもと違うのとお腹の張り。感染症の場合もあります。
・性器付近から下腹部までぴりぴりと痛む。切迫流産の可能性があります。

上記以外でも、初めての妊娠の場合は、「張り」が本当に安心なものかどうか自分で判断することは難しい場合があるので、いつもと違うなと感じたら迷わず診察を受けましょう。心拍を確認できたら安心しますしね。


妊娠中期のお腹の張り
妊娠中期は16~27週をさします。安定期に入り、見た目のお腹も出てきて、それと同時に子宮も大きくなるのでお腹の張りがどんなものなのかはっきりわかる頃です。安定期は一般的にはお腹の張りを感じることは少ない時期なので無理をしがちです。しかし張りには個人差があるので、油断は禁物です。

以下はお腹の張りを感じやすいので、参考にしてほどほどにしておくことが大切です。

・マタニティスポーツや散歩の後。
・立ち仕事や家事の最中にお腹が張る。
・旅行中や買い物、長時間のドライブ中やその後
・1時間以上同じ姿勢でいるとき。

 実際、お腹の張りを感じたらすぐ座る、家なら横になって様子を見ましょう。休んでも一向にお腹の張りが治らない、痛みが増す、お腹を触ると頭を触っているようなかちかちな硬さになっている、そんなときは切迫早産やほかの病気の可能性もありますのですぐに診察を受けましょう。 


妊娠後期のお腹の張り
妊娠初期は28~40週以降をさします。胎児の成長に伴い子宮が大きくなり、子宮の筋肉が張りやすくなるため、お腹の張り1番感じる時期です。張る回数や強さも増えてきます。これは体が出産にむけての準備を着々とすすめているからです。お産間近の張りなのか、普段のお腹の張りなのか区別することが大切です。

お腹の張る回数が1日に10回以内かどうか。
・妊娠30週未満の人はお腹の張る回数が1時間に3回以上かどうか。
・妊娠30週以降の人はお腹の張る回数が1時間に5回以上
・お腹の張る間隔が規則的で、間隔が短くなっていく
・1時間くらい横になったり座ったりしても張りがおさまらない。
・いつもと違う張り、出血・痛みを伴う張り。

以上の場合は切迫流産や常位胎盤早期剥離の可能性もあります。張ることが原因で子宮頚管(3~4cm)が短くなり(25mm以下)が短くなり過ぎると切迫流産の危険度も増しますので、早めに受診しましょう

特に36週までは張りに注意して疲れたらすぐ休むことを忘れずに過ごしましょう。


お腹の張りをセルフチェック
・出血、痛みを伴うお腹の張り

・休んでも一向に張りが治まらない。
・規則的にお腹が張ってくる。
・バレーボールを触ったようにがちがちにお腹が硬い。
・胎動を感じない

どれか一つでも当てはまる場合は診察を受けましょう。


お腹が張っていると診断された場合
①  処方される薬
張り止めの薬として、16週未満はズファラジン・16週以降はウテメリンを主に処方されます。ウテメリンは切迫流産や切迫早産の「張り止め薬」としてとても効果が高いです。この薬が処方されるようになってから、切迫流産や早産になる人の割合が劇的に減ったとの報告があります。出血等がある場合もお守りとして処方されることもあります。

②  流産・早産の危険性が高い場合、安静の指示が出されます
処方された薬の効果が思うように出ない場合や、流産・早産の可能性があるような場合は、自宅での安静かもしくは入院安静の指示が出ます。それ以上の進行を抑えるための処置です。


・自宅安静
通常のように動くのは危険です。自宅安静は家で横になっているという意味です。家事も安定するまで控えましょう。自宅にいると何かと気になる所が目についてしまいますが、ここはぐっと我慢して横になることが大切です。食事とトイレ以外は動かないつもりで家で過ごしましょう。

入院にならなかったからといって油断してはいけません。とくに旦那さんは自宅安静の意味を理解せずに悪気なく奥さんを動かしてしまうケースが多々あります。旦那さんには大げさに言うくらいが丁度いいかもしれません。もちろんエッチもだめです。

・入院安静
トイレ・食事以外ほとんどベッドの上で寝て過ごすことが多いようです。症状によって院内歩行がOKになったりします。下の子がいると動かざるを得ない場合など入院安静の方が安心かもしれません。周りの協力も大切になってきます。入院安静は退屈との闘いという見方もありますが、お腹の赤ちゃんを信じてゆったり過ごすことが何より大切です。



妊婦のお腹の張りって大丈夫?についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

最後に今回の話をまとめておきます。

【時期別にみるお腹の張り】
【お腹の張りをセルフチェック】
【お腹が張っていると診断された場合】

お腹の張りは、本来ないことが普通だと念頭に置いて、あれ、張ってるかな?ちょっと疲れたかな等を感じたらすぐ座ったり横になったりして無理をしないことです。休んで治まれば、まず大丈夫です。張るということは、お腹の赤ちゃんからのサインだと思って耳を傾けてあげて楽しいマタニティライフを過ごしましょう。

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