妊娠しても運動はやめない5つの理由

妊娠 運動妊娠をすると、控えないといけないことがたくさんあると言われますね。背伸びや、飲酒、喫煙、身体を冷やすことなど……
激しい運動も、その中の一つに挙げられることですが、本当なのでしょうか。
そして、「激しい」とは具体的にはどういう運動なのでしょうか?順番に解決していきましょう!


妊娠しても運動はやめない5つの理由


体は人それぞれ
妊婦さんの体調は、人それぞれ。まず最初にわかっておいていただきたい事があります。
それは、妊婦さんの身体はそれぞれ違う、ということ。そんなのわかっているよ、と思われるかもしれませんが、案外これが忘れられがちなのですよね。妊婦さんが毎日二時間は歩いたほうがいいと言われている、という風潮があったとしても、それができる人とできない人がいる、ということです。

極端に言えば、昔の人は農作業をしながら出産した人もいるし、海外では八か月でマラソンを完走した人もいるらしいよ、と言われたって、いきなりそうしろなんて言われても出来ませんよね。
そんな他人はともかく、あなたが大事にするべきなのは、おなかの中の赤ちゃんなのです。


運動を控えるべき人
運動の内容も、運動するべきか安静にするべきかも、人によって違います。安静にするべき人とは、どういう人でしょうか?

・お腹が張りやすい人
・出血があった人
・双子以上を身ごもった人
・切迫流産、前置胎盤など、
・その他、もともと身体に病気を持った人など
一言で安静と言っても、その安静レベルさえ、家事をしていいのか、寝たきりで過ごさないといけないかなど、人によって違います。産婦人科の先生に相談しましょう。


運動をしていい時期はあるの?
・妊娠初期

妊娠初期は、あまり運動をしないほうがいいと言われます。子宮の中で胎盤がまだ安定していないので、少し無理をすると剥がれ落ちてしまう危険性があるためです。
つわりの症状が出る人も多いので、この時期はあまり活発に動き回る人もいませんが、上に子どもさんがいる人はそうも言っていられませんね。
せめて、おなかに衝撃を加えないように、また、子どもより重いものを持たないように気をつけましょう。周りの家族にも協力を仰ぎましょう。

・妊娠中期
つわりも終わった妊娠中期、5カ月目~7か月目は、安定期と言われる時期。
お腹もふっくらしてきて、赤ちゃんがいることを実感しやすくなってくる頃ですね。
出産のための体力づくりを始めるには最も適しているといわれます。
が、くれぐれも、自分の身体が運動に耐えられるのかをあらかじめお医者さまに相談しておくことを忘れないようにしてくださいね。

・妊娠後期
初期にははるか遠くに思えた出産が、目前に迫ってきた妊娠後期。体力作りもラストスパートです。9か月目まではお医者さまにドクターストップを言われていた人も、臨月に入り、赤ちゃんが十分育っているなら、どんどん動いてくださいね、と言われることもあります。


どういう運動ができるのでしょう
激しくないレベルの運動、です。具体的には、

・ウォーキング
・マタニティエクササイズ
・マタニティヨガ
他、マタニティスイミングなど、妊婦さん向けと名乗るものなら可能です。

歩くときはできるだけ背筋を伸ばす、歩幅を広めにとるなど、筋肉を使うことを意識して動かすと効率が上がります。有酸素運動がおすすめ。


運動する際の注意点
通気性がよく、お腹を締め付けない服装で行いましょう。ウォーミングアップ・クーリングダウンはしっかりと。

体内の水分量があがっているため、むくみがちです。こむら返りを起こしやすくなっています。ふくらはぎをしっかり伸ばし、急な力を入れ過ぎないようにしましょう。

妊娠する前よりも代謝があがって、汗もかきやすくなっています。普段もよりもこまめな水分補給につとめてください。
心拍数が130を越えたり、話すことも出来なくなるほど身体を動かすことは控えましょう。
もともとトレーニング習慣があって身体を鍛えている人なら、妊娠前より多少レベルを落とす程度の運動なら可能ですが、お医者さまの許可は得ましょう。

簡単な運動は大丈夫というなら、ハイキングとかなら慣れているという人もいるかもしれませんが、山の中では万が一のことがあってもお医者さんはおられません。
山に限らず、あまり人のいない所へ出掛けるのは避けましょう。
高いところへ登ったり下りたり、または自転車でスピードを出すなどの、危険を伴う運動も避けてくださいね。

何のために運動するの?運動をすることで、身体にはどういう変化があるのでしょうか。


体力がつく
俗に、出産をするには富士山に2回登るくらいの体力が必要だと言われます。登山を良くする人にとっては、あ、そんなものでいいの、と拍子抜けしてしまうような運動量ですが、普通の女性にとっては想像がしにくいほどの負荷ですね。できるだけ持久力つけておきましょう。


体重を増やしすぎなくて済む
日本人の体型では、妊婦は、妊娠前が一般的な体型の人は10キロ、やせ気味の人なら12キロまでの体重増加に抑えることが推奨されています。それ以上太ると、産道に贅肉が付いて赤ちゃんが通りにくくなったり、妊娠高血圧症のリスクが高まったり、腰痛がひどくなったりします。
体重増加は適度な範囲に収めましょう。ただし、ダイエットではありません。赤ちゃんや用水など、必ず増やすべき体重を確保することを優先しましょう。


血流が良くなる
前述もしましたが、妊娠中は体内の水分量が増えています。これは、赤ちゃんに栄養を運びやすくするため。ですが、身体はその変化に追いつけず、特に下半身、心臓から離れた血液が下から上へ流れないといけない部分は、上に流す力が足りずにむくみとなって出てきます。

十分に動かしたり、関節を伸ばすことで、血流がよくなってむくみの解消になります。


ストレスが発散できる
体調の変化やホルモンバランスの崩れなどで、ストレスがたまりがちな時期。気持ちを運動に集中することで、ストレスの原因を一時でも忘れることができたり、運動をすることで気分がよくなるホルモン(ドーパミンやセロトニンなど)が分泌されるため、ストレスの発散になります。


便秘になりにくくなる
妊婦さんは、赤ちゃんが大きくなると、腸が圧迫されて便秘になりがちです。腰を中心に良く動かすことで、腸を動かして、自然な排便を目指せます。



まとめ

妊娠をしても、運動をしてはいけない、ということはありません。逆に、体調や子宮に問題がないなら、安定期以降はしっかりと体を鍛える方がいいでしょう。

産婦人科の先生に許可を貰える範囲でたっぷり身体を動かして、女性にとって一番の楽しみであり一番大変だといわれる出産に備えましょう。