妊娠中のマッサージ、注意してほしい5つのこと

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妊娠すると、毎日幸せな気持ちでいっぱいになる、と思っていたのに、身体にいろんなトラブルが出てきて、思っていたのと違う……という妊婦さんは多いのではないでしょうか。身体のコリも、その一つ。妊娠中の背中、腰は、いつもより重い身体を支えています.

そのうえ、子宮が大きくなるにつれ、体内での循環が落ちるため、代謝が悪くなり、老廃物もたまりやすくなるんですね。もともとこったことが無いという人でも、首から足まで、どこかにだるさやむくみを感じるようになった、という人も少なくありません。コリやだるさ、というと、マッサージで解消できそうな気がするのですが、妊娠中の身体でマッサージを受けることができるのでしょうか?
そんな悩みに答えていきたいと思います。


 

妊娠中のマッサージ、注意してほしい5つのこと


妊娠中にマッサージを受けるには?
妊婦がマッサージを受けることは、不可能ではありません。また、身体がひどくむくむ場合は妊娠中毒症になる恐れもあるので、マッサージが必要な人もいます。ただ、妊娠していない人と同じようなマッサージが受けられるのか、というと、答えは否です。

お腹に宝物を抱えているため、子宮近くのマッサージやそこを刺激するツボ、妊婦にとって苦しい姿勢を取らないとできないマッサージは受けられないのですね。子宮近くのマッサージやツボ押しをしたい場合は、自分や家族にしてもらうのではなく、妊婦相手のマッサージを行っている整骨院などで行ってもらいましょう。

また、妊娠中の体調というのは人それぞれのため、一律に可能になるわけではありません。安定期に入ったのち、産婦人科さんに相談をしたうえで施術を受けるようにしましょう。


自分や家族にマッサージをしてもらう場合は
いちいち受けに行く時間が無い、という場合は、自分でマッサージすることも可能です。くれぐれも、子宮の周りや、子宮を刺激するツボは避けて行いましょう。

他の場所であっても、マッサージしていてお腹が張ってくることがあればすぐに中止してください。マッサージと言っても、強く刺激をするのではなく、首の付け根から肩甲骨周りやふくらはぎ、太ももを撫で上げるだけでも効果があります。特にお風呂上がりなどの、身体が温まっている時は効果抜群ですね。

足のマッサージの最後には、太ももの付け根をよくほぐしてあげてください。ここはもともと体液が滞りやすい場所なのですが、妊娠すると、子宮に圧迫されるので普段に増して循環しにくくなっています。そこから下半身のむくみが起きやすくなっているので、優しくほぐして循環を促しましょう。もちろん、この場合でも、産婦人科さんに大丈夫か訊いてみてくださいね。


マッサージ以外でのコリ解消法
妊娠すると、太ももの付け根が圧迫されるため下半身がむくみやすくなる、というのは上に述べたとおりですが、他にも様々な原因があります。塩分の摂り過ぎ、血液量の増加、つわりなどによる運動不足などです。マッサージ以外にもむくみを解消する手段があります。

 ・食事
塩分(ナトリウム)の摂り過ぎによるむくみなら、塩分調整をすれば改善できるのですが、他にもむくみに効く食材を食べる方法があります。カリウムを多く含む食材を食べると、体内に溜まったナトリウムを排出してくれます。

バナナやリンゴはカリウムが多いうえに手軽に摂ることができて便利です。ただ、糖分も多く含むため、摂り過ぎに気をつけなくてはなりません。大豆やイモ類、色の濃いお野菜にも豊富に含まれているので、いろんな食材から摂るようにしましょう。

・ストレッチ
圧迫され代謝の落ちた関節をリラックスさせてあげることで、血液やリンパが循環しやすくなってむくみが改善されます。特に、体液が滞りがちな下半身を中心にのばしてあげましょう。

足首を曲げ伸ばしたり、股を開いて股関節をのばすだけでもスッキリします。強く痛いくらいにする必要はありませんので、ゆったりした気持ちで行ってください。もしお腹に張りがある場合は、無理にストレッチすることなく、安静を心がけましょう。

他にも、ウォーキングや足湯、むくみ解消ソックスなどが役に立ちます。ソックスを利用する場合は、ちゃんと足に合ったサイズを利用して、不必要に締め付けられることのないように注意してください。


マッサージと一口に言いますが
妊婦さんに効果的なマッサージは、むくみやこりの解消のためばかりではありません。他にどんなマッサージがあるでしょうか?

・妊娠線マッサージ
一度現れてしまうと消えないとも言われる妊娠線。頑張ってお腹の中で赤ちゃんを育てた証拠でもあるのですが、やっぱり女性としては、出ないにこしたことはありませんね。

妊娠後期からでも、線が出る前なら効果はあるのですが、初期、体型が変わるより前から行うとより効果的です。保湿効果のあるクリームやオイルをたっぷり使いましょう。一番重要なのは、勿論子宮の辺り。力を入れて赤ちゃんに負担をかけることのないよう気をつけて、優しく、おへその周りに時計回りに円を描くように塗り拡げてください。その後、下から上へ、正中線から脇へと手を滑らせてなじませます。

子宮以外でも、妊娠中にサイズが大きくなる場所、たとえばおっぱいやお尻、太ももにも妊娠線が出ることがありますので、マッサージしてあげてください。


おっぱいマッサージ
妊娠すると、誰もがあふれるくらい母乳を出せる、というわけではありません。ただ、マッサージをすることで、出が良くなったり赤ちゃんが吸いやすい形にすることができます。「乳首」……親指、人差し指、中指の三本で挟み、乳頭をつまみ出します。そのまま軽く引っ張りましょう。角度を変えつつ行うことで、赤ちゃんがいろんな姿勢からでも吸いやすい乳首になります。

「乳房」……親指と中指の間を広げ、乳房を下から支えるようにして左右にほぐします。その後、両手で片方ずつ乳房を包み、時計回りに手を滑らせて乳房の周りをほぐしましょう。

おっぱいを刺激するとお腹が張りやすくなります。決して自己判断で行うのではなく、産婦人科さんや助産師さんに、いつごろから始めるのがいいのか必ず相談をしましょう。また、裸になるお風呂だとマッサージをしやすいのですが、湯船の中は雑菌が多いので控えるようにしてください。


まとめ
妊娠中に起こるコリやむくみの改善のため、マッサージをすることは決していけないことではありません。ただ、自己判断で行うことは、子宮を刺激してしまい、危険を伴います。

必ず産婦人科さんや助産師さんに相談のうえ、できれば妊婦へのマッサージが可能とうたっている整骨院やマッサージ師に行ってもらいましょう。マッサージ以外にも、食事やストレッチなどで改善することも可能です。

また、妊娠した身体が必要とするマッサージは、こり解消のものばかりではありません。妊娠線予防や、母乳ケアだって大事なマッサージ。自分の身体や、お腹の中の赤ちゃんの声に耳を傾けつつ、来るべき出産の日に向けて身体を柔らかくしてあげてくださいね。