妊娠中のおりもの変化でわかる9つの事

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おりものは子宮の出口や膣から出る分泌液です。乾燥を防ぎ、膣内を酸性に保つことで雑菌やカビの繁殖を防ぐ働きがあります。これは女性ホルモンであるエストロゲンとの相乗効果でもあり、妊娠中はこういったホルモン分泌が活発になるため、おりものの量が増える人が多いです。それでは早速、妊娠中のおりものの変化をみていきましょう

妊娠中のおりもの変化でわかる9つの事

 通常のおりものは透明かわずかに白色で、水っぽいです。また、ちょっと酸っぱい匂いがすることもあります。これは膣内が酸性だからです。個人差があるものなので、量が多少増えたり無臭であってもそれ自体は異常ではありません。

でも、おりものは膣内の健康バロメーターなので、いつもと違ったおりものが出たら注意が必要です。次からは、おりものの変化によってわかる病気や妊娠の状態などを挙げていきます。


 色がおかしい

茶褐色、血が混ざっている
これは出血があったというサインです。膣内は酸性のため、通ってくる間に酸化して茶褐色になります。出血の原因としては頸管部にポリープがある場合や切迫流・早産などがあります。

さらに、茶褐色ではなく赤い血が混じっていたり出血が大量の場合は、胎盤が下にある前置胎盤や、出産前に胎盤が剥がれてしまう常位胎盤早期剥離の可能性もあります。もちろんこれらの症状も早産などの危険があるため、いずれも早急な受診が必要です。

ただし、臨月でこのようなおりものが出た場合、おしるしかもしれません。焦らず、まずはかかりつけの病院に電話等で指示を仰ぎ、様子を見ましょう。

 ミルクっぽい、灰白色(無症状のことも)
細菌性腟症 / 膣内の酸性度が弱まっている時に雑菌が増えている状態を指します。おりものの色が変わることもありますが、体に特別何か症状が出るわけではありません。これが悪化し、症状が出てくる状態のことを“細菌性膣炎”と呼びます。


 

黄色や緑などで膿っぽい場合

細菌性腟炎 
大腸菌などの細菌が膣内に入り、繁殖している状態です。他にも血が混ざったおりものの場合もあり、重症化すると外陰部が腫れることもあります。疲れていたり抵抗力が弱い時にかかりやすいので、普段からしっかり体を休めることが大切です。

B群溶連菌感染症
これは妊娠中にかかわらず、繁殖しやすい細菌です。感染すると切迫流産を引き起こすこともあります。また赤ちゃんに感染すると髄膜炎や敗血症になる可能性が高いです。この感染症は抗生剤で治療できるのですぐに病院へ行きましょう。

トリコモナス腟炎
特徴は色ももちろんですが、匂いがきつく、時に細かい泡状のおりものもみられます。トリコモナス原虫という寄生虫が原因で、症状はB群溶連菌感染症と似ています。ただこちらは強いかゆみを伴ったり、排尿時に痛みを感じることが多いです。

白っぽくカッテージチーズのようにポロポロとしている
カンジダ膣炎 / 膣内の自浄作用が弱まった時に繁殖する、真菌というカビのことです。
膣が痒くなったり、外陰部が腫れることがあります。妊娠中に限ったものではありませんが、疲れやすくストレスを溜めがちだと膣内の酸性度バランスが崩れて起こりやすいので注意が必要です。


量がおかしい
おりものシートでは足りないほど多い、または常にタラタラ流れてきている感じがする

一時的に量が増えるのはよくあることですが、このような場合は破水している可能性があります。

破水は漫画やドラマのようにバシャッと出るイメージですが、子宮の上の方で破水すると(高位破水)少しずつしか羊水が出てきません。高位破水は放っておくと感染症を起こします。また高位破水が起こったまま陣痛が来ると、羊水が足りなくなって赤ちゃんが苦しくなってしまいます。“量が多いってだけで病院なんて”と思わず、不安な時は受診しましょう。


以上、おりものの変化でわかる病気など9つ挙げてみました。

これらの感染症は現状では予防策はなく、規則正しい生活や十分な睡眠で体の抵抗力を高めることが大切なようです。また早期発見・早期治療によってなるべく症状の軽いうちに治すことも重要なポイントです。赤ちゃんに近い場所ですから、影響が出てしまうこともあります。

詳しく症状を書きましたが自分では判断せずに病院で診察してもらいましょう。薬は病気によって塗り薬、飲み薬など様々です。いずれも赤ちゃんに影響のない薬を処方してもらえますから、安心して服用してください。

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