みんな知らない流産の5つの症状と原因

 ryuzan
せっかく待ち望んだ妊娠。それが流産という形で終わってしまうことは本当につらいことです。しかし、妊娠の約15パーセントは流産になっているとデータが出ているくらい、多くの女性が経験している疾患なのです。一般に、流産とは妊娠22週未満より前に妊娠が終わることで、その症状や原因はさまざまです。ここでは流産の5つの症状とその原因について述べたいと思います。


みんな知らない流産の5つの症状と原因


症状その1  出血する
妊娠中の出血は、まったく良いイメージがありませんよね。妊娠初期で出血することはありますが、下腹部の痛みも伴う出血の場合は、「切迫流産」が疑われます。切迫流産は、完全に流産してしまったわけではないので、正常な妊娠に戻る可能性もあります。

この原因としては、過労や冷えなど母体が負担を受けたとき、また元々の母体の原因で、子宮の出口を支える筋肉が弱くなっている「頸管無力症」や感染症などによる子宮の出口の炎症が考えられます。

下腹部痛を伴う出血がある場合はただちに病院を受診します。そこで、子宮の出口の具合や胎児の具合を診断してもらいます。エコー検査で胎児の心拍が確認できればとりあえず安心ですが、だいたいの場合、母体の安静が必要になります。

安静でもどうにもならないのが頸管無力症や感染症で、治療としては、子宮の出口が開かないように紐で縛る「頸管縫縮術」という手術を行います。そして、子宮の出口に炎症が起きている場合は、抗生物質で感染を抑える治療を行います。よくある感染症は、クラミジアやヘルペスで、妊娠前や妊娠発覚後すぐに検査をすることもあります。


症状その2 下腹痛や腰痛
出血があればすぐに病院を受診する人でも、少しくらいの腹痛や腰痛なら受診しない人も多いのでは?腹痛や腰痛は日常生活で普通によくある症状なので、気にもとめない人が多いのでしょう。しかし実は、腹痛や腰痛は、お腹の赤ちゃんからの大事なサインなのです。

腹痛や腰痛が続き出血も伴う場合は、「進行流産」の可能性が高いです。文字通り流産が進行してしまっている状態で、切迫流産と違い、頸管が開いていて、保存的な治療は不可能です。病院を受診し、子宮の内容物をすべて出す必要があります。


症状その3 つわりが急になくなる
妊娠の兆候が急になくなるということは、妊娠が終わったことを意味しています。元々つわりのない人もいますが、通常妊娠15週くらいまではつわりが続くので、急になくなるということはまず考えられません。流産には自覚症状がない場合もあります。でも、つわりがなくなるのと同時に、基礎体温も急に低下するので、何か異常があると認識し、すぐに病院を受診してください。

このように自覚症状がない場合、流産に気づかないこともあるのです。これは「稽留流産」の可能性が高く、妊娠は正常に継続されているのに、胎児がお腹の中で死んでしまっている状態です。稽留流産は、染色体異常の卵子と精子が受精卵として着床後、細胞分裂しなくなってしまうことが原因です。

母体の方に原因はなく、気休めですが「運命だった」というべきでしょう。妊娠6、7週になると超音波検査で胎児の心拍が確認できるので、7週以降で心拍を認めなければ、稽留流産と診断されます。

稽留流産と診断されると、子宮の中のものを取り除く手術を受けなければなりません。胎児が死んでしまった場合、子宮の中のものも自然に排出されることもあるのですが、多くの場合は「不全流産」という子宮に残った状態になります。手術による入院は1~2日で、母体にもほとんど負担はかかりません。
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症状その4 突然の激しい腹痛
進行流産の断続的な腹痛と違い、急に激痛を感じます。これは、流産といっても、子宮以外で受精卵が着床してしまう「子宮外妊娠」です。特に、卵管で受精卵が育ってしまった場合、卵管破裂が起き、お腹の中で大量出血してしまい、血液が溜まってしまうので、突然の激しい痛みを感じるのです。

子宮外妊娠は、妊娠検査薬で陽性が出て、妊娠5週を過ぎても、エコー検査で子宮内に胎嚢や胎芽を確認できません。そこで子宮外妊娠が判明するのです。このように妊娠後すぐに受診しエコー検査をすることによって、できるだけ早く子宮外妊娠を発覚し卵管破裂を予防することはできます。


症状その5 化学流産
稽留流産と同じで自覚症状がないのが特徴です。妊娠3週から4週と稽留流産よりも早い時期に起こり、医学的には流産とは言いません。最近では芸能人の東尾理子さんが「化学流産した」と公表したことで、その言葉が知られるようになりました。化学流産は、受精はしたものの着床できなかった状態です。妊娠5週より前に妊娠検査薬を使い、陽性反応が出ることがあります。しかし、その後通常どおり月経がきてしまうのです。

一般的に母体に原因がある場合は考えにくいのですが、子宮が「着床しにくい」状態である場合があります。着床を継続するためには、子宮内膜に十分な厚みがあることが大切なのです。この子宮内膜を形成させるのが、「黄体ホルモン」を分泌させる「黄体」という器官で、この黄体が十分に機能していなければ、子宮内膜が十分に育たず、着床しにくい状態になるのです。

黄体が十分に機能するには、身体を冷やさないことが大切です。黄体だけでなく身体のさまざまな器官は、低体温では十分に機能できなくなります。身体を冷やさにないために、適度な運動や半身浴、あたたかい飲み物を飲むことなどを心がけてみましょう。


まとめ
このように、流産は自分自身ではどうしようもない場合が多いです。決して自分を責めないでください。でも、妊娠の兆候が表れて少しでも不調を感じたら、すぐに病院を受診しましょう。早期発見で母体への負担も少なくなるので、次の妊娠がしやすくなります。明るい未来のためにも、早期発見を心がけましょう。

・症状①出血する
・症状②下腹痛や腰痛
・症状③つわりが急になくなる
・症状④突然の激しい腹痛
・症状⑤化学流産