子宮外妊娠って言われたあなたへ

子宮外妊娠
子宮外妊娠と聞いたことはあるけれど、まさか自分が?と思うのは当然です。妊娠の1%前後ほどが子宮外妊娠になるということですから、あまり身近に感じられなかったはずです。ですが、誰にでも起こりえる症状です。子宮外妊娠は予防できないので、早めに子宮外妊娠を見つけて対処することが大切です。子宮外妊娠っていわれて辛い思いをされていると思いますが、危篤に至らないように早めに対処して体を大事にしてあげてください。


子宮外妊娠って言われたあなたへ


子宮外妊娠って?
子宮外妊娠とは、字のごとく子宮以外で妊娠している症状のことです。主に、卵管、卵巣、腹膜の3つに着床していることをいいますが、子宮外妊娠のおよそ98%というほとんどが卵管に着床しています。その中でも、卵管が狭くなっているところで着床していることがほとんどです。

受精した卵は卵管をゆっくり通って1週間ほどかけて子宮に到達し、通常は子宮に着床しますが、着床時期になってもまだ子宮にたどり着けていない場合に、卵管の中で着床してしまいます。卵管は子宮のように、収縮性がないために、そのうち卵管が破裂するなどの症状がでてきてしまうため、早めの処置が必要です。

卵管の中では卵が育ちにくいため流産になり不正出血がでる場合もあれば、卵が育って卵管を破裂させ腹腔内に大量の出血を起こし、危険な状況になることもあります。


子宮外妊娠の症状
子宮外妊娠に症状はありません。卵管内で流産していたり、卵管破裂が起こっている場合は腹痛や出血がありますが、そこまで至っていない場合、症状はなく、自分で子宮外妊娠かどうか判断する方法はありません。

妊娠しているかどうか判断するための妊娠検査薬も通常の妊娠と同じように反応がでますし、血液検査で測るホルモン値も通常と同じように上がっていきます。

エコーによる妊娠判定では子宮に胎嚢がみえるかどうかで判断しますが、妊娠5週目あたりで胎嚢がみえない場合は子宮外妊娠の可能性がでてきます。ただ、胎嚢がみえる時期は様々で、排卵が実は予定よりも遅かった場合などによっては5週目でもみえてこないことがよくあります。

胎嚢がどこにあるかによって判断するしかありませんが、なかなかすぐにはわからないために、子宮外妊娠かもしれないとの診断にモヤモヤするものです。子宮外妊娠しているかもしれないはイコールではなく、もしかしたら、まだ胎嚢がみえるほどに成長していないだけかもしれません。

その上、子宮の周辺には腸もあるため、卵管がエコーでは写りにくいのが現状です。卵管の中に着床しているかどうかはとてもわかりにいため、発見が遅くなることもしばしばです。そのため、子宮外妊娠というと腹腔内に大量の出血による卵管やその周辺ごと摘出してしまうイメージですが、腹痛が始まる前に診断されたのなら、緊急手術ではなく、卵管摘出手術だけで今後の妊娠も期待できます。早めの対処をオススメします。


子宮外妊娠の対処法
子宮外妊娠2
ほとんどは開腹手術となりますが、場合によっては薬や腹腔鏡手術が行われることもあります。ただ、薬は抗がん剤によって妊娠組織を破壊することになりますので、通常のがん治療と同じように、血小板の減少や脱毛、吐き気を伴うものになります。そのため、一般的には選択されない対処法と言えます。

腹腔鏡手術は、まだ出血を起こしていない卵管に胎嚢が確認できているなどの条件が必要となります。腹腔鏡が整っている病院である必要もあり、なかなか腹腔鏡手術も難しいと言えます。

そのため、ほとんどが開腹手術となります。開腹手術にも、3パターンあります。卵管摘出、卵管と癒着を起こしている周辺ごと摘出、最後は卵管再生手術です。卵管再生手術を行われれば、何もかも元通りのような気がしますが、卵管再生手術は顕微鏡下での手術となるため、相当の設備が必要です。

どの病院でも受けられる手術というわけではありませんし、再生したとはいえ、卵管に受精卵は引っかかり易い状況になってしまいます。次回の妊娠以降も、子宮外妊娠の可能性が多いことを覚悟しなければなりません。


子宮外妊娠になりやすい人
子宮外妊娠になったことのある人は、次回以降の妊娠は再度なる確率が10%ほどあるといわれています。子宮周辺に手術の経験がある人は、卵管との癒着が起こりやすくなってしまいます。

細い卵管は少々の癒着ですぐに閉塞してしまいます。卵管が閉塞する原因には、感染症によるダメージもあげられます。クラミジアなどの感染経歴は卵管閉塞を起こしていることが多くなります。

その他、虫垂炎、子宮内膜症、腹膜炎も卵管閉塞を起こしやすく、子宮との接続部あたりで子宮外妊娠を起こしてしまう可能性があります。


一度、子宮外妊娠になってしまうと、妊娠というおめでたいワクワクから、お腹の赤ちゃんのお別れとドン底に突き落とされた気持ちになってしまうかもしれません。開腹手術も受けたあとで、心も体も大変辛い状況とは思います。

子宮外妊娠になったあとに、お子さんに恵まれる方も沢山いらっしゃいます。心配であれば、卵管造影検査を受け、卵管に閉塞している部分がないかチェックしてみてください。


本日のまとめ

子宮外妊娠っていわれたあなたへ

子宮外妊娠って?
子宮外妊娠の症状
子宮外妊娠の対処法
子宮外妊娠になりやすい人