妊婦とタバコの5つの危険な関係とは?

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タバコ
は身体に悪いとわかっていても、やめられない人は沢山います。タバコを吸うことで、すぐに身体に影響があり不調になるならばやめる気もおこるのでしょうが、今のところ元気であれば「まだ大丈夫」と思ってしまっているのでは?

しかし、妊娠してしまっても「まだ大丈夫」と言えるでしょうか。自分のためにはやめられなくても、大切な赤ちゃんのためならどうでしょう。ここでは、タバコが妊婦や胎児に与える影響と危険性について解説します。


 

妊婦とタバコの5つの危険な関係とは?


妊娠中にタバコを吸うとどうなるか?
タバコのどんな成分が身体に悪いのか、意外に知らない人が多いのです。タバコには、ニコチンや一酸化炭素が含まれています。名前を聞いただけで身体に悪そうな物質だとわかりますが、身体に及ぼす悪影響としては、血管を収縮させることや血中の酸素濃度を低下させることがあります。

元々妊娠中は血流が悪くなっています。それなのにタバコによってますます血流が悪くなると、脳血栓や心筋梗塞になるリスクも高まります。それだけでなく、赤ちゃんはお母さんの胎盤から栄養を摂っているので、このように血流が悪くなると、十分な栄養が赤ちゃんまで届きにくくなります。また、お母さんの血液中の酸素が不足するということは、赤ちゃんへも十分な酸素が送れないということなのです。


タバコが胎児に与える影響と危険性
タバコを吸うことによって、妊婦さんの血流が悪くなることで、胎児に与える影響や危険は沢山あります。まず、低体重になりやすいということです。胎盤を通して十分な栄養が行き渡らないばかりか、ニコチンは胎盤を通過し、赤ちゃんの成長を妨げるのです。妊娠中にタバコを吸っている人の子どもが小さいということは、近年のデータでも明らかになっています。


乳幼児突然死症候群(SIDS)とは
タバコの影響が要因となっていると言われています。これは、赤ちゃんが何も前兆がないまま突然死亡してしまう、恐ろしい病気です。直接的な原因が見つかっていない病気なのですが、お母さんがタバコを吸っている場合の方が、吸っていない場合よりも5倍近く発生率が高くなっているので、タバコが何らかの影響を与えていることは明らかなのです。

その他、胎児の奇形もタバコが要因とされています。胎盤を通じて必要な栄養が届かず、いろいろな器官を形成することが難しくなるのです。例としては、口唇口蓋裂や泌尿生殖器系の異常、四肢短縮・欠損などがあります。


自分が吸わなくても、周りの人が吸ったら・・・
自分はタバコを吸わなくても、身近にいる人が吸っていたら、結局は同じなのです。それは、タバコを吸っている人の身近にいる人は、そのタバコから出る煙を吸っているからです。タバコを吸っている人が肺に送り込む煙のことを「主流煙」といい、タバコから出ている煙を「副流煙」といいます。「副流煙」は、主流煙に比べて3~5倍もの害があると言われています。

また、吸った人が吐き出す煙を「呼出煙」と言います。身近にいる人は、この「副流煙」と「呼出煙」の両方を吸っているのです。そのうえ、吸っている本人はフィルターを通しているのに対して、身近にいる人は直接煙を吸っているわけですから、受ける影響も大きいのです。

タバコの煙に含まれている物質は、ニコチンや一酸化炭素はもちろん、ニトロソアミンやタールといった強力な発がん性物質まで含まれています。これらは、副流煙の方に多く含まれているのです。身近にいて、喉がイガイガしたり目がチカチカしたりするようであれば、副流煙を吸わされていると思い、妊娠を機にパートナーとよく話し合ってみてください。


タバコをやめるためには
妊娠してからもタバコをやめられない人はいます。そればかりか、ストレスを感じやすい妊娠期に、好きなタバコまでやめてしまうと、胎児により悪影響を及ぼすなんて正論を唱える人までいるのです。確かにストレスを溜めるのは妊婦にも胎児にもいいことではありません。でも、それ以上にタバコは大きな害を及ぼすことを知ってください。

しかし、タバコに含まれるニコチンは、アルコールや、大麻、ヘロインなどの薬物よりも依存性が高いと言われています。赤ちゃんのためとはいえ、簡単にやめられないというのもうなずけます。タバコをやめるために一番のポイントとなるのは、依存を断つことです。依存の原因としては、血中のニコチン量が下がると吸いたくなる欲求が起きるということです。

この欲求が起きたときに、気を紛らわす方法が大切です。妊娠中なら、シュガーレスガムを噛むとか、喉飴をなめるのもいいと思います。タバコの代わりに野菜スティックをかじるのもいいのではないでしょうか。

また、せっかく気を紛らわしても見える範囲にタバコを置いていると、なかなか断つことはできません。パートナーがタバコを吸っている場合は、協力してもらい、いっしょに禁煙する方向へはたらきかけましょう。

・まとめ
妊娠した時点で、もう「自分ひとりの身体」ではないのです。お腹の赤ちゃんのことを一番に考えるということが、親としての自覚をもつことに繋がるのではないでしょうか。

妊娠期のタバコは百害あって一利なしです。自分のために、赤ちゃんのために、家族のために禁煙を心がけましょう。