妊婦が鉄分不足になりやすい7つの理由とは?

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妊娠すると鉄分が不足しやすく貧血になってしまう方が多く見られます。それはどうしてなのでしょうか?男性よりも女性に多く見られる貧血。もともと女性には毎月の生理があり、その影響で貧血の人が多いと言われております。その女性が妊娠すると更に鉄分が足りず貧血になってしまう確率が高くなります。

もともと貧血ではなかった人が妊娠をきっかけに貧血になってしまったという話をよく聞きます。また、調べによると妊婦さんの5人に1人は酷い貧血で悩まされているとの事でした。妊娠すると体のあらゆる所が大きく変化します。その変化は妊婦さんの鉄分不足とどのように関係しているのでしょう。鉄分不足になりやすい理由を一緒に見ていきたいと思います。


妊婦が鉄分不足になりやすい7つの理由とは?

 


①摂取する量が消費される量に追いつかない

妊娠をして赤ちゃんが出来た時点で血液はママと赤ちゃんの2人分必要になります。初めはとても小さい赤ちゃんですが、日々育っていくごとにその血液を消費する量も増えていきます。そのため鉄分を日々意識して摂取しているつもりでも、赤ちゃんに使われる血液の消費量の方が多くなってしまうのです。

なので月例ごとに必要な鉄分の量を意識してしっかり摂ってあげないと、自分の体で補える鉄分はあっという間に不足し、摂取量が消費量に追いつかず鉄分不足となってしまいます。


②血液が薄くなる

赤ちゃんがお腹の中ですくすく順調に育つには、胎盤内の血液が十分に満たされスムーズに循環出来なければなりません。ママから胎盤を通して栄養や酸素、赤ちゃんに必要なもの全てが送られて来ます。また、赤ちゃんにとって不要になったものも胎盤からママ側へ送り返されます。

そんな重要な役割を果たす胎盤の働きは全て血液によって行われます。なのでそれを補えるだけの血液量が必要となり、ママの体の中では血液の量が急増するのです。しかし、体内の血液の量が増えるといっても同じ濃度のままその量が増えるわけではありません。

主に増えるのは血液中の水分にあたる血しょうと呼ばれる成分のみで、鉄分や他の要素は増えません。水分だけが増えればもちろん血液は薄くなり鉄分不足の原因となります。


③赤ちゃんもたくさんの血液が必要

赤ちゃんの体の全てを作る材料となるのがママの血液です。その血液を使って体や臓器が作られていきます。もちろん赤ちゃん自身の血液もママの血液から作られるので、体が出来上がるまでには相当の血液の量、鉄分が必要となります。そのため、ママから優先的に鉄分を吸収して赤ちゃんはすくすくと成長していくのです。

意識的に日々鉄分を食べ物や飲み物から摂取するようにしなければ、どんどん吸収されて鉄分が不足してしまうのです。


④鉄分は体内では作れない

妊娠をすると赤ちゃんは自分の成長のためにママの血液、鉄分がたくさん必要になります。そのためママは赤ちゃんからどんどん鉄分を吸収されていってしまいます。その鉄分は残念ながら体内で作り出す事が出来ないミネラル分なので、意識的に外から摂取していかなければなりません。

もともと私達の体には多い少ないの個人差はあっても、肝臓に蓄えられた貯蔵鉄と呼ばれる鉄分があります。外から摂取する量が少なく使われる量が多ければ、あっという間に足りなくなり貯蔵されていた鉄分はどんどん使われてしまいます。そしてやがては全てを使い果たし、ママの体にあった鉄分は無くなってしまうのです。そうなると重度の鉄分不足となる可能性もありますので、うまくサプリメントや鉄分量の多い食べ物、飲み物をしっかり摂るようにしましょう。


⑤つわりや体調不良で必要な栄養素を摂取出来ない

妊娠すると必ず訪れるつわり。嫌ですよね。稀につわりの無い方もおりますが、だいたいの方は体験します。赤ちゃんが順調に育っているという証拠でもあるのですが、このつわりの時期には思うように食べ物を摂る事が出来ません。摂ってもすぐに戻してしまってこの時期のママは大きく栄養のバランスを崩してしまいがちです。また、妊娠中は思いがけず体調不良に見舞われたり妊娠前は食べれていたものが食べれなくなるなど、味覚の変化も現れやすくなかなかバランスの取れた食事が出来ません。

しかし、ママがどんな状態にあっても赤ちゃんには関係ありません。どんなに苦しくて辛くても、自分が成長するために必要な栄養素や鉄分を否応無しに搾り取っていきます。そのため体内の栄養バランスは大きく崩れ、鉄分不足の大きな原因となってしまうのです。


⑥鉄分は赤ちゃんへ酸素を運ぶ重要な栄養素

赤ちゃんがお腹の中で成長するのに最も必要とされる栄養素が鉄分です。もちろん体の成長にも必要不可欠ですが、お腹の中で赤ちゃんへの酸素の供給も鉄分が大きな役割を果たしています。お腹の中では赤ちゃんは肺で呼吸をする事が出来ませんので、外へ産まれて出て来るまでは血液で酸素を運び続けます。

その酸素を運ぶ役割をするのが血液中の細胞赤血球です。赤血球はヘモグロビンという鉄分を原料とする赤いたんぱく質で出来ていますので、常にヘモグロビンの元となる鉄分がたくさん必要になります。お腹の中で肺呼吸が出来ない赤ちゃんが育つにはたくさんの酸素を運んでもらわなければなりません。そのため日々多くの鉄分が消費され、鉄分不足の原因となってしまうのです。


⑦妊娠9ヶ月頃が1番鉄分の使われる時期

今までもたくさんの血液が赤ちゃんには必要ですが、この頃の赤ちゃんは更に血液、鉄分が必要になります。それはこの時期赤ちゃんがお腹の中で一番大きく成長するからです。赤ちゃんが大きくなればそれに伴い胎盤もフル活動しますので、それを補うだけの血液と鉄分が必要になるからです。

また、分娩時の大量出血に備えて血液の量が更に増加するとも言われております。そのためこの時期の妊婦さんの鉄の必要量は最大限となり、積極的に鉄分を食事やサプリメントから摂るようにしないとあっという間に鉄分不足に陥ってしまいます。


このように妊娠するとたくさんの血液が必要となり、それに伴い鉄分が不足してしまいます。自分は大丈夫だと思っていても知らずに赤ちゃんからは栄養と共に鉄分もどんどん吸い取られていくのです。しっかりバランスの取れた食事と共に意識して鉄分を摂取するようにしないと、もともと体に貯めてあった貯蔵鉄と呼ばれる鉄分まで全て使われてしまいます。

そうすると鉄欠乏症貧血という病気にママがなってしまう可能性が高くなりますので、日々自分の体の変化に気を付けて出来るだけ栄養バランスの取れた食事と鉄分を摂るよう心がけましょう。どうしても食事から取る事が難しい場合は、サプリメントを試してみるのもいいかもしれませんね。


<まとめ>

①摂取する量が消費される量に追いつかない
②血液が薄くなる
③赤ちゃんもたくさんの血液が必要
④鉄分は体内では作れない
⑤つわりや体調不良で必要な栄養素を摂取出来ない
⑥鉄分は赤ちゃんへ酸素を運ぶ重要な栄養素
⑦妊娠9ヶ月頃が1番鉄分の使われる時期