妊娠したら鉄分不足に注意する5つの理由

yasai
ダイエットに励み、食事制限をすることで貧血になってしまったことはありませんか?女性は生理で血液が失われるため、男性に比べると貧血に陥りやすい傾向があります。さらに女性は妊娠すると、赤ちゃんに十分な栄養を行き渡らせるため多くの血液が必要になり、貧血になる可能性が上がるため注意が必要です。そこで今回は妊娠時の鉄分摂取の重要性をお伝えしたいと思います。

妊娠したら鉄分不足に注意する5つの理由


 

その1:なぜ妊娠中は鉄分が不足しやすいの?

妊娠すると赤ちゃんを育てるために、体の中を巡る血液量が増加します。血液は大きく分けると液体成分である血しょうと、固体成分である赤血球に分けられます。妊娠時、血しょうは自然に増えていっても、赤血球の製造が追いつかないことが多いと言われています。その赤血球を作る原料となるのが鉄分です。

不足した赤血球を補うために、妊婦は非妊娠時の約3倍の鉄分摂取が必要であるとされています。特に妊娠中期以降は、非妊娠時と比べ血液量が約40%増加するため、意識的に鉄分摂取を増やしていくことが大切です。

  非妊娠時 妊娠初期 妊娠中・後期
理想的な鉄分摂取量 5,0~5,5mg +2mg +12,5mg

(株式会社学研パブリッシング 妊娠中の食事と栄養より引用)


 

その2:貧血とはどのような状態を指すの?

貧血とは血液が薄く水っぽくなってしまう状態です。ただ、妊娠中に多少血液が薄くなることは自然な状態であり、それによるメリットもあります。それは胎盤の血流がスムーズになることで、赤ちゃんに血液が届きやすくなることです。そのため妊婦の貧血であるという基準は非妊娠時の女性よりも低く設定されています。

貧血の診断基準

  ヘモグロビン濃度 ヘマトクリット値
非妊娠時の女性 12g/dl未満 35%未満
妊娠中の女性 11g/dl未満 33%未満

(株式会社学研パブリッシング はじめての妊娠・出産より引用)


 

その3:貧血になるとどうなるの?

貧血、つまり血液に乗って体に酸素と栄養分が行き渡らない状態になると動悸や息切れが起こり、疲れやすくなります。しかしそのような症状が現れるのは、貧血が重症になったときで、それまでは自覚症状がない場合がほとんどです。そのため、比較的軽い貧血の段階で発見するため、妊娠中は症状が現れていない場合にも貧血の検査を行っています。


 

その4:貧血になると赤ちゃんにどんな影響があるの?

赤ちゃんが成長する力は頼もしく、多少妊婦さんが貧血状態であっても自分に必要な酸素や栄養分は遠慮なく取り込もうとします。そのため妊婦さんが貧血であるからといって、赤ちゃんまで貧血になったり、成長が止まってしまうことは少ないといわれています。しかし妊婦さんの貧血が重症化すれば、赤ちゃんの成長に影響が出ることも否定できません。

またお産の際に何らかの原因で大出血があった場合、貧血の人はショック症状を起こしやすくなります。そうしたリスクを減らすためにも、貧血を予防することが大切です。

 


その5:貧血を予防するために

<鉄分をしっかり摂る>

鉄分を含む食材はたくさんあります。中でも赤身の肉がおすすめです。赤色が濃いほど鉄分がたくさん含まれていることを表します。また、赤身の肉は鉄分を吸収しやすくするタンパク質を多量に含んでいるため、効率的な鉄分摂取がはかれます。他にも鉄分を多く含む食材には以下のようなものがあります。

・牛赤身肉 / あさり / 牛 / 豚 / 鶏のレバー / かき(貝)/  まぐろ /  煮干し / かつお / 小松菜 / さんま / ほうれん草 / いわし / ひじき / 大豆 /

<タンパク質を摂る>

鉄分は体内で吸収されにくい性質があるため、吸収効率を高める栄養素を一緒に摂ることが大切です。タンパク質は鉄と結びついて、鉄の吸収効率を高めます。タンパク質を多く含む食材には以下のようなものがあります。

 ・肉/ 卵 / 魚 / 貝 / 牛乳 / 大豆 / チーズ / 豆腐 / ヨーグルト / 納豆 /

<ビタミンCを摂る>

タンパク質と同様にビタミンCも鉄分の吸収効率を高める働きがあります。ビタミンCは野菜や果物に多く含まれているため、肉や魚に付け合せとして添えることをおすすめします。

<葉酸を摂る>

赤血球を作るためには鉄分だけでなく、葉酸というビタミンB群の力が重要な役割を果たします。葉酸を多く含む食材には以下のようなものがあります。

・ほうれん草 / レバー /  グリーンアスパラガス / 大豆 / ブロッコリー /

 <タンニンを摂りすぎない>

緑茶や紅茶、烏龍茶に含まれるタンニンという成分は、鉄分が体内に吸収されるのを妨げる作用があります。コップ一杯程度なら大きな影響はありませんが、貧血を防ぐためには念のため、食前食後30分ほど時間を開けて飲むとようにすると安心です。

鉄分は妊娠中だけでなく、授乳が始まってからも必要不可欠な栄養素です。なぜなら母乳の原料は血液であるためです。出産後も安心して子どもに母乳を与えられるよう、妊娠中から貧血予防の食生活を身に付けておきましょう。

 


今日のまとめ

 妊娠したら鉄分不足に注意

その1:なぜ妊娠中は鉄分が不足しやすいの?
その2:貧血とはどのような状態を指すの?
その3:貧血になるとどうなるの?
その4:貧血になると赤ちゃんにどんな影響があるの?
その5:貧血を予防するために