みんな知ってるの?本当の羊水検査の費用っていくら?

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羊水検査とは、胎児の染色体異常の診断をする検査です。確率しかわからない「トリプルマ―カテスト」や「クアトロテスト」と違い、はっきりとした診断が出る確定診断検査です。ダウン症など、一部の障害に関してはほぼ確実な判定が出ますが、すべての異常が分かるわけではないそうです。つまり、羊水検査で異常なしと診断されても、何らかの障害を抱えた子どもが産まれることもありうるということです。そんな羊水検査のまめ知識を教えます。

みんな知ってるの?本当の羊水検査の費用っていくら?

確定診断検査としては、ほかに「絨毛検査」ありますが、羊水検査により検査による流産の確率が高くなります。妊娠13週以降で、ほとんどの場合妊娠14~19週ごろに行われ、結果が判明するまでには3~4週間かかります。もし、羊水検査を受けたいと考える場合は、妊娠12週ごろまでに病院を受診するか、遺伝カウンセリングを受けておいた方がいいようです。あまり早くなると羊水検査の副作用がおこりやすくなります。


 

羊水検査の方法

妊娠初期以降に、少量の羊水(その時の羊水のだいたい1/10)を摂取し、その中に含まれる羊水細胞を培養して、染色体分析、酸素活性の測定、DNA診断を行うか、もしくは羊水中の物質を測定して検査する方法です。もっとも一般的なのは、羊水細胞の染色体分析です。羊水検査の95%以上は染色体分析です。採取方法はお腹に子宮まで届く長い針を刺して羊水を採取します。超音波で胎児の位置を確認しながら行うので、胎児に針が刺さるようなことはありません。

羊水を採取することを羊水穿刺といいます。まず、超音波断層法で胎児や胎盤の位置を確認し、どこが羊水膣に近くて安全かを確認し、どこで穿刺するか、どの程度の深さで採取できるかを確認します。

そして消毒したのち、そのままもしくは再び超音波ガイド下に採取します。採取するのは10~15cc程度です。局所麻酔はすることもしないこともあります。痛みはどちらも軽く、筋肉注射程度です。

 


 

羊水検査のリスク

流産してしまう確率が約1/300あるといわれています。破水や感染症などを引き起こしてしまうこともある場合もあります。それらを防ぐために、検査後は安静にし、張り止めの薬や抗生物質を服用します。

 


 

羊水検査の副作用

羊水検査で最も深刻なのは流産や死産です。一般に羊水検査のあと、4週間以内に200人に1人の赤ちゃんがなくなります。もちろん、羊水検査を受けなかったとしても流産や死産がおこります。本当に羊水検査のために起こったかどうかを見分けるのは難しいのですが、羊水検査に直接起因する流産や死産はおよそ1/300-1/500と推定されます。

副作用で頻度が高いのは、穿刺後の羊水漏出です。穿刺した穴から羊水が子宮壁を伝わって膣に漏れる状態です。つまり破水(胎児を包む卵膜が破綻することを破水といいます。胎児は卵膜を介して外界と遮断され、無権状態が保たれており、卵膜が破れると感染がおこることがあります)がおこったことになります。破水は穿刺直後、つまり当日に起こるのがほとんどです。安静と薬物投与によって回復することが多いので破水がおこったと思ったら、ただちに病院へ引き返して入院が必要となります。入院してしばらく抗生物質を使いながらベッドの上で安静にするとほとんどの人は回復します。

 


 

羊水検査の費用

羊水検査の費用は病院によって違います。保険が使えないのですべて実費です。超音波検査などの料金を含めてだいたい6~15万とかなりばらつきがあるようです。費用が高い病院では念のための一日入院があるようです。安い病院は日帰りがほとんどです。都会にある施術数の多い病院ほど、日帰りで安めの料金設定の傾向があるようです。遺伝カウンセリング料金も別に5000~15000円程度かかります。

検査当日と翌日は安静が必要なので、家に小さい子どもがいるなど、つい動いてしまう環境にある人は、多少割高でも入院した方が安心でお勧めです。

 


 

とった羊水の行方

採取した羊水は無菌状態のまま遠心分離器を使って細胞成分と水成分の部分に分けられます。細胞成分はフラスコ法もしくはin situ法という方法で培養されます。培養というのは生き物として試験管の中で育てることをいいます。染色体分析か遺伝子検査か酵素分析かによって培養日数は異なりますが、10~30日程度かかります。1/200例程度はうまくいきません。この場合は再検査が必要になります。

 


 

検査の正確さ

先天的な病気の20%程度が遺伝子異常や染色体異常によるものです。ですから先天的な病気全体をとってみると分からないものの方が多いということになります。でも染色体異常であれば非常に小さな部分の矢先やモザイクを除いてわかるのがほとんどです。遺伝子異常はどの部位にどんなDNA異常があるか、わかっていれば診断できます。

たとえばダウン症についていえば100%近い確率で当たりますが、けして100%ではありません。モザイク型ダウン症と呼ばれるいくつかの細胞が混じり合ったダウン症については、診断が難しくなります。


 

高齢出産の妊婦の検査率

高齢の妊婦がみんな受けているとは限りません。日本の羊水検査の実施数は1万件を少し超えた程度だと推定されています。ある年の出生数が112万人、このうち35歳以上は16万人、羊水検査を1万件としても高齢妊婦以外の理由で羊水検査を受けた人もいますが、高齢妊娠の6.3%が受けたことになります。35歳以上の妊婦の90%以上は羊水検査を受けていません。日本には外国と比較して遅れた点と進んでいる点とがあります。

日本は昔から「共生」という考えが強いと考えられています。生命の尊厳を重視する国民性もあります。その一方で「村八分」という言葉があるように閉鎖的なところもあります。出生前診断に関する限り、よく考えて受けるかどうかを決めるため、羊水検査が少ない理由の一つに挙げられているようです。

受けるか受けないかは個人の自由なので、よく考えてから納得のいく選択を妊婦自身ができるのがよいようです。

 


 

まとめ

羊水検査の方法
羊水検査のリスク
羊水検査の費用
羊水検査の副作用
とった羊水の行方
検査の正確さ
高齢出産の妊婦の検査率