排卵誘発剤が引き起こす副作用と6つの知識

yuuhatsu
皆さんは排卵誘発剤という言葉を聞いたことがありますか?排卵誘発剤とは不妊治療で使われる薬の1つです。女性が原因の不妊の内、約30%が排卵障害によるものだと言われており、その際に効力を発揮する薬です。今回は排卵誘発剤とは何か、どんなときに使うのか、など気になる疑問を一緒に解決していきたいと思います。

 排卵誘発剤が引き起こす副作用とは?


 

その1:排卵誘発剤とはなにか?

排卵誘発剤とは人工的に排卵を促す薬の総称をいいます。経口で服用するものと、注射によって投与するものがあります。不妊に悩む女性の中には、生理がこない、生理はくるが回数が少ない、生理はくるが排卵が起こっていないようだという生理不順で悩む人が多くいます。その際に排卵誘発剤を使うことで、スムーズな排卵を促すことができます。

 


 

その2:排卵がこないとはどのような状態をあらわすのか?

正常な月経周期は25日以上38日以内とされています。生理の第1日目から、次回の生理開始前日までを1サイクルとして数えます。多少の変動はあるため、自分のおおよその月経周期が分かっていれば8日以内の変動は正常範囲内であるとみなします。

この月経周期が乱れると生理不順と呼ばれる状態になります。

①稀発性月経・・・月経周期39日以上排卵がうまく起きていないか、排卵が遅れている可能性があります。排卵が起きていない場合、基礎体温表を付けると高温相の部分がなくなります。

②無月経・・・月経なし、排卵が起きていない状態です。

③頻発月経・・・月経周期24日以内

排卵の伴わない周期が繰り返され、見せかけの出血が起きている可能性があります。その場合には、基礎体温表の高温相の部分がなくなります。もしくは黄体がうまく機能していない可能性があります。その場合には、基礎体温表の高温相の部分が短くなります。妊娠するためには排卵が起こり、卵子と精子が受精することが不可欠です。そのため人工的に排卵を起こさせる排卵誘発剤が活躍するのです。

 


 

その3:無月経の種類

一口に無月経といっても検査により2つの種類に分けられます。無月経を疑った場合、始めに黄体ホルモン剤を投与します。反応して月経もしくは月経様の出血があれば第1度無月経と診断されます。これは、月経はあるが排卵していない状態です。その場合ほとんどは経過観察が行われます。黄体ホルモン剤に反応し、次の周期に自然に排卵する可能性があるためです。

黄体ホルモンだけでは反応が得られない場合、卵胞ホルモン剤を合わせて投与します。これで初めて出血が認められると第1度より重症の、第2度無月経と診断されます。この場合、卵巣そのものに直接働きかける排卵誘発剤を注射して、卵子の発育や排卵を促すことになります。

 


 

その4:第2度無月経でも排卵を起こすことは可能なの?

第2度無月経には2つのケースがあります。1つは中枢からの命令が伝わらず、卵巣がうまく働いていないケースです。この場合、卵巣に卵があれば排卵誘発剤を注射して排卵を起こすことが可能です。もう1つは中枢からの命令はたくさん出ているが、卵巣がそれに反応しないケースです。この場合、卵巣の機能が消失しつつある、もしくは消失(閉経)し、卵巣に排出すべき卵が残っていない可能性が高く、排卵誘発剤を使用しても排卵は難しいと考えられます。

 


 

その5:排卵誘発剤の種類

排卵誘発剤は大きく分けて2つの種類があります。

①ホルモン系以外の排卵誘発剤 / 第1度無月経に伴う不妊症の排卵誘発に用いられる

 ②ホルモン系の排卵誘発剤 / 第2度無月経など重症の排卵障害に伴う不妊症の排卵誘発に用いられるホルモン系の排卵誘発剤は薬の効果が高い分、副作用が出る可能性も高くなるため使用には注意が必要です。

 


 

その6:排卵誘発剤の副作用

近年薬の開発が進み、副作用は以前より少なく抑えられてきました。しかし、排卵誘発剤を使用した人の半分が何らかの副作用を経験しています。排卵誘発剤による副作用には以下のようなものがあります。

・悪心、吐き気、嘔吐

・卵巣の腫れ、卵巣に水がたまる

・腹痛、下腹部痛

・体重増加、肥満、過食

・おなかがはる

・頭痛

 

上記は一例で人により、様々な副作用が現れる可能性があります。ささいなことでも異常を感じたら医師に相談して下さい。排卵誘発剤は副作用を伴うものですが、妊娠の成功率も高く不妊治療では非常によく使われている薬です。使用を決断した時は、できるだけ安全に治療を進められるよう医師の指示を守ることを心がけましょう。

排卵誘発剤に対する興味が少しわいてきたでしょうか。不妊治療はもちろん、女性の生理不順の治療にも活躍する心強い薬です。自分の症状に合った適切な排卵誘発剤を選び、臨んだ効果が得られるよう、医師と相談しながら知識を増やしていくといいですね。

 


今日のまとめ

 その1:排卵誘発剤とはなにか?

その2:排卵がこないとはどのような状態をあらわすのか?

その3:無月経の種類

その4:第2度無月経でも排卵を起こすことは可能なの?

その5:排卵誘発剤の種類

その6:排卵誘発剤の副作用