出産の高齢化が進んで、最近では妊活する人が本当に増えてきました。生理前のドキドキ、そして、またやってきたかとトイレでがっかり…。そんな毎月を過ごす人にとって、妊娠する確率ってとっても気になることだと思います。自然妊娠から体外受精まで、一般的にはどんな確率なのか、さらに、妊娠する確率を上げるためにできることを一緒にみていきましょう。
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年齢別の妊娠する確率ってどのくらいって知ってる?
①妊娠率(自然妊娠の場合)
まず、自然妊娠の場合です。体調が万全で、生理周期がはっきりしていて、妊娠しやすい体質の人でも、排卵日を意識したとしても20〜25%ほどと言われています。以外と低いものですよね。好条件は揃っていて、20%だなんて。ネットではドイツの研究で、子づくりをはじめて6周期で81%、12周期の1年後では92%が妊娠したという情報がよく載っています。この場合、約20%ほどなので、やはり自然妊娠は全年齢で20%ほどというのが通例なんだと思います。
これが年齢別ではどうでしょう?
25歳〜30代前半で、25〜30%
30代後半で、20%弱
40代では、5%
30代後半からぐっと、確率が下がってきている感じがします。卵子の老化が大きく関係しているとは思いますが、ここではその話は後ほどします。
②妊娠率(人工授精の場合)
子づくりを開始して、1年ほどして妊娠しないと「あれ?」と思う人が多いと思います。2年ほどすると、そろそろ妊活を開始というのが一般的な流れでしょうか。2年経って、妊娠しない場合に婦人科では不妊症としているので、そのあたりが妊活の目安です。
高齢で妊娠率が下がるという情報をよく知っていらっしゃる方は早めの治療を試みたり、ブライダルチェックの結果によってはすぐにでもということになるかもしれません。タイミング指導からはじめて、次のステップアップは人工授精(AIH)です。
人工授精で3回ないし4回ほど失敗に終わると、体外受精(IVF)や顕微受精(ICSI)へのステップアップをオススメするお医者さんが多くなります。確率を考えると、その理由も自ずとみえてきますね。病院によっても様々ですが、だいたい、人工授精の確率は10%程度。
妊娠した人のうち、1回目が30%、2回目は25%、3回目で15%、4回目で10%、5回目からは数パーセントになってしまいます。
人工授精で妊娠した人の90%は5回目までに妊娠しているそうです。
人工授精の1回施行における年齢別の確率は、下記のようになります。
20代で12%
30代前半10%
30代後半8%
40歳以上4%
③妊娠率(体外受精の場合)
体外受精(顕微受精を含む)へのステップアップでは、原因がはっきりしていた場合や、病院の得意分野などで色んなタイミングがあると思います。
体外受精の確率は全体で35%。
1回目での妊娠は60%程度。すごくいい確率にみえます。ただし、1回目の数え方は1回の採卵でという計算になります。1回の採卵でどのくらいの卵子がとれるか、その卵子のうちどのくらいが受精卵になるか、それぞれです。1回の採卵から何回のチャンスがあるのか、難しい問題ですよね。
以下、1回の採卵での妊娠率、年齢別になります。
30歳は80%
30代前半70%
30代後半56%
40〜42歳40%
43歳以上は118%
ざっとみても、半分以上の人はとりあえず1回の採卵で妊娠できている!とみると、希望が湧いてきます。
確率をみていくだけでも、早めに妊活に取り組むことがベストのようにみえます。でも、そんなに簡単にはいきませんよね。仕事のこと、パートナーのこと、お金のこと。そして、体外受精までステップアップすると、採卵のためにAMH(アンチミューラリアンホルモン)が重要になってきます。
AMHは直接、妊娠率には関係ありませんが、卵の数に大きく関係していて、AMHが低いと妊娠率が低いと思われがちですが、低くても普通に自然妊娠している人もいます。男性の精巣と違って、女性の卵巣では生まれた時にすでに持っている卵子を排出しているだけです。作り出しているわけではないのです。
AMHを測ることで残りの卵子がどのくらい残っているのか把握することができます。妊娠率が気になって、ここにたどり着いた人は、本当に私が妊娠できるの?年齢的にもいつまで続けられるの?そんな風に思っている人もいるかもしれませんね。いつまで続けられるのか、それはAMHの値をみて、担当医と相談するのがいいと思います。
<確率をあげる為にできること>
では、確率をあげる為にできることってどんなことがあるのでしょうか。残念ながら、AMHの値をよくする方法がありません。確実に妊娠率をUPする方法もこれといったものは今のところ、なかなかないのが現状です。それでも、妊娠は奇跡ですから!奇跡と思えば、どれが効いているのかわからないけど、確率をあげたいものですよね。
① 適正体重にする
重度の肥満でなければ、問題ありませんが、肥満でいると流産のリスクも、妊娠中の障害のリスクも高くなります。逆に、肥満の原因が、排卵障害の多嚢胞性卵巣症候群であったりするかもしれません。インスリン抵抗性のために、肥満になりやすいらしいです。肥満が不妊の原因ではありませんが、不妊の原因が肥満にさせているということもあるので、自分のからだを一度ちゃんと知ることが大事です。
② 血流をよくする・体温をあたためる
からだを冷やすとダメってよく聞きますよね。妊娠するのに必要な黄体ホルモンの分泌が冷えると下がると言われています。冷えて血流が下がると、卵胞刺激ホルモンの分泌が少なくなり、排卵障害も起こします。体外受精で採卵するから、排卵なんて関係ないと思っていても、このホルモンの分泌がさがると、卵の育ちがわるく、採卵しても使える卵が少ししかないなんてこともあります。それに、暖かい子宮の床で受精卵は育ちます。冷え性で生理の経血が少ない人も、妊娠しづらくなっているかもしれません。経血はそのまま、受精のお布団とも言えます。お布団はふかふかの方が着床しやすく、育ちやすいのです。
③ 抗酸化物質のビタミンEやCなどを摂取する
ストレスなどで活性酸素が増え、酸化がつよくなってくると、遺伝子やタンパク質等を傷つけることがあるそうです。活性酸素は、反応活性で外部からの異物を排除する大事な役割をもちます。でも、余分は禁物。
具体的には3つあげましたが、細かくすると色々とできることがありそうです。ストレスなく過ごす、活性酸素を増やす食べ物に注意すれば自ずと肥満対策にもなりそうです。からだをひやさないように、ひざ掛けをしたり、靴下をはいたり、からだを冷やす食べ物を避けるに越したことはありません。秋茄子は嫁に食わすなっていいますよね。秋茄子はからだを冷やすそうです。
美味しいので、適度な量を守ればいいと思いますが。適度な運動もからだを温めますし、血流だってよくなります。軽いウォーキングはいいと思います。ヨガは難しいところですよね。デトックス効果があるものは、もし妊娠していた場合のことを思うと、受精卵も一緒に排出しちゃうんじゃないとか思ってしまいます。
え?こんな姿勢しても大丈夫なの?というものもありますから、インストラクターの話をよく聞いて、ヨガは妊活にいい姿勢で楽しむのが安心な方法といえます。ストレスなく、安全に妊活を楽しんでください。
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まとめ
①妊娠率(自然妊娠の場合)
②妊娠率(人工授精の場合)
③妊娠率(体外受精の場合)
<確率をあげる為にできること>
① 適正体重にする
② 血流をよくする・体温をあたためる
③ 抗酸化物質のビタミンEやCなどを摂取する